13.突然ですが『給与の一策』とは

 

 今回は、なぜか突然このBlogの紹介なので、重要な話はない。
 公開したての個人事業のHPなど荒野の一軒家。訪れる者は誰もない。そこに、人を煙に巻くようなBlog。確かに常軌を逸している。

 しかし、そんなブロガーもたまにいてもいいのではないか。「声を発する時、聴衆の数を意識するほど愚かなことはない」というような言葉を何かの漫画で読んだことがある(出典を覚えている方がいたら教えてください。)8割方負け惜しみだが、名言と思う。0人だと困るが…

 法律や通達・一般的な実務の方法を知るだけなら、厚労省のWebサイトを見た方が早。最近は厚労省も大変カラフルに分かりやすく編集している。とてもお役所仕事とは思えない。

 この分野で何かを発表するということは、それまでの何かを肯定するにせよ否定するにせよ補完するにせよ、何か価値が必要だ。最低、次のうち1つはクリアする必要があると考えた。

     ① より分かりやすい
     ② 相当面白い
     ③ 気付きがある

 一応ことわっておくが、いわゆる『雑感Blog』は別だ。自身、多くの雑感Blogを拝読しているが、こうしたBlogがうまい方は人間としての器が違う。とても到達できる境地ではないので、初めから除外した。この3つは専門的な土俵の範囲内の話である。

 ①は確かに価値があるが、正確さを保つのが難しい。どうしてもややこしくなるからだ。ただ、『細かいことはさておいて、趣旨を大づかみに説明する』ことは重要で、そのための努力も大切だ。私もそうできるよう精進したい

 ②は、厚労省の発表ものが対象の場合、役所は『面白く』書こうとはしないので、少しでも面白く書けば厚労省には普通に勝てる。その程度なら意味がないので、なにも抱腹絶倒するほど面白い必要はないが、思わずプッとふき出す程度には面白くなければならない。

 私には気の利いたBlogを書くセンスはない。これだけは自信を持って保証する。①や②はムリだ。わざわざ保証しなくても、ここまで読んで頂いた方はご承知だろう。
 現に多くの方が画像を駆使するなど工夫してやっておられる中、わざわざムダな検索枝を増やすことはない。

 と考えると③しか道はない

 ただ『気付き』といってもあまり知られていないというだけで、新発見とかはない。
 ネットで調べても分からないという悩みは、顧問先の担当者からも聞かれる。大本営発表をいくら分かりやすく面白く説明されても、分からないことは分からない。

 ネット検索だと6~10ページ目位に有用な情報が隠れていることもあるので、この辺を良く探すのもいい。その情報の正確さと適用範囲を、信頼出来る複数の情報で確認することは前提として。

 まあ、簡単に解決策が見つかるようなら専門家の存在意義はない。
 当事務所は、給与計算主体ではない。給与計算は全体の3割弱だが、社労士業務と給与計算は密接に関係しているので、『少し気付きのある、読み物風の給与Blog』をコンセプトに始めた。

まさに、給与の一策

 だった。
 実はHP自体、『ビルダー』で作ろうとしたのが4年前。知識不足からグーグルマップが表示できず(不吉な黒い闇で覆われる)断念。結局、地図は『ビルダー』付録の絵地図でごまかし、先月14日、Blogと共にようやく公開に至った。

 給与計算の性質上、対象はこうした業務に携わる方・または経営者の方ということになるが、給与と無縁の方はあまりいないので、働く方に読んでもらいたいとも思う。この辺の曖昧さも常識からは外れるが、ほぼ100%趣味の領域なので…

 『Blog 給与の一策』をクリックすると、今のところBlogが昇順に表示されるようになっている。一般的な降順だと前後の脈絡が分からず、読者に余計な苦労をさせることになる。
 ただでさえこのスーパーマイナーなBlogを読んで頂いている奇特な方に、それ以上の苦痛を強いるのは忍びず、読みやすさを優先させて頂いた。

 文体を常体としたのは、私が敬体で書くとなぜか慇懃(いんぎん)無礼になってしまいますので、多少無礼に見えても慇懃無礼よりはマシと判断したからで、決して読者を敬っていないわけではない。これだけは誤解のないように願いたい。

 あと、『ら』抜き言葉だが、これは、『られ』るという、受動・尊敬・可能・自発の意味がある助動詞を『可能』だけに限定する機能がある。将来的に『使える』表現と考えれる(これはちょっと不自然だった。すみません。)ので、必要なときは使っている。私が北海道民だという理由だけではない。

 さて、そろそろ正気に、じゃなくて本題に戻って次回に続く。

 

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2022年11月29日